前回までは、会話を好意的に理解をしてもらうことの大切さを記してきました。
今回は、会話の正しいキャッチボールの仕方について記したいと思います。
(2)会話はキャッチボールと同じ
この、相手に配慮した話しかたとしてのマナーは、正しいキャッチボールの要領と同じと言われています。
とりやすいところに投げるように、ボールコントロールに注意をする。
そしてボールの返球も同じように投げかたが配慮されている。
この繰り返しが正しいキャッチボールであるのと同じように、相手が快く聞きやすいような、言葉、言葉遣いなどに気をくばり、一方、聞き手としても、先方が話しやすい雰囲気を考慮しながら、正確に話の内容を理解するよう努めなければなりません。
こうすることによって、相手も話しやすくなり、会話のキャッチボールがスムーズにいくことでしょう。
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例え相手が会話の内容を悪意で理解したとしても、学生同士であれば、時間と共に傷口が治りやすいことは前回記しました。
しかし、社会人で、しかもビジネスのからんだ人同士の会話の場合では、そのような安易な解決には至らないものです。
それは、対立した利害関係の上で会話が行われることが多いからです。
たとえば、販売側の社員と購入側のお客の立場をみれば、品物を売ることによって売り上げ利益を求める社員に対し、客は、商品(サービス)を受け入れる満足を得たいという欲求と、金銭を支払わなければならないという苦痛の、一種の「はかり」の上に立っているのです。
こうした立場の違い以外に、年令、地位、身分、さらには、話をする相手の個人的背景など、まったく異なった立場の人に対して、好意的な理解を求める話しかたをするのですから、ただ、思ったことをそのまま口に出す単純な話しかたではなく、充分な気くばりのこもった工夫が必要となってくるのです。
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取引先からの苦情の電話は、その取り扱いが厄介です。
苦情の理由が、正しい言い分である場合も、また誤解による間違った言い分である場合でも、先方は多分に感情的に怒っていることが多く、しかも、余計にこじらせると会社のイメージに傷がつくおそれも生じます。
そこで、苦情を述べるときの心理状態を考え、相手のペースに巻き込まれることなく、冷静に、おだやかな態度で先方に接すべきです。
(1)先方の話をよく聞く
ともかく相手の言い分を冷静によく聞きます。
途中でこちらが弁明しようとしますと、火に油をそそいでしまいます。
(2)丁寧に詫びる
こちらの手違いであったときは、誠意をもって謝ります。
そして修正の方法を伝えます。
(3)丁寧に説明する苦情の原因が実は相手の誤解であった場合でも、誤解をさせてしまったという意味で、サービス業などでは、一応は詫びの言葉を入れておきます。
そして、先方に納得のゆくように丁寧に事情を説明します。
相手のミスを責める形でなく、どういう事情で誤解をしたかを、相手自身の方で気づかせるという説明方法が一番よい説明です。
(4)切る前のあいさつ
苦情の電話が終了する前に、最後のあいさつをします。
こちらの手落ちのときには、今後よく注意する旨を述べて、再び謝り、また、先方の誤解によるものであっても、「失礼いたしました。」と告げ、相手の反感を、逆に今後の好意に転換しうるよう努めてみます。
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話すことは、相手が聞いており、相手の話はこちらが聞いています。
つまり、話は会話によって成立しているわけですが、話しかたのマナーは、この会話がすらすらと順調にゆくために必要であるということになります。
(1)好意的な理解をしてもらう
同じ事実を伝える場合でも、相手がどのような気分で内容を理解するかによっては、話の結果が大きく違ってくるものです。
好意をもって聞いてくれると、話の応答にも好感がこめられ、悪意で理解した場合の返事には、やはり好ましくない雰囲気が感じられるものです。
この点について、学生同士の会話では、比較的お互いに張り合う利害関係が存在していない場合が多いので、仮に気まずい雰囲気に陥った会話でも、時がたてば、その傷口は簡単になおりやすいものです。
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他人の目の前での立ち居振る舞いを、全部といってよい程、エチケットに関係があるのですが、ここでは、通勤・帰宅途上の風景から、気になる行動を列挙してみます。
(1)混んでいる電車のなかで
出入口の近くでがんばりとおす
隣の座席と間隔をあけてゆったり座る
自分の荷物を隣の席の上におく
会社の内輪話を大声でベラベラしゃべる
大きく漏れてくるイヤホーンからの音楽
肩掛けカバンをはずさない
新聞を大きく広げて読む
足を踏んでもあやまらない
口臭をふりまく
無言で乗車口に突き進む
(2)ホームや駅の周辺にて
乗車口の整列を横目で見ながらまん中に立つ
指定されていないところでの喫煙
ガムのゴミ箱以外での使い捨て
指定しているのとは逆側の通行
ベンチの椅子の荷物おき
追い越しのできないエスカレーターの二人並び
後ろの人に関係なく行うドアの開閉
待っている人を無視する
公衆電話の長話
狭い道路の横並びのダラダラ歩き
何が慌ただしいのか声高の携帯電話
さて何か身に憶えのあることはないでしょうか。
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病気などの場合は、別に相手に落度があったわけではないのですが、まだ結婚をしていない者に、そのような結婚生活を送らせるわけにはいきませんから、正当な理由と判断されるわけです。
これには、身体的、心理的な面だけではなく、経済的な面、たとえば、男性側の収入状態、資産状態などが極度に悪化したという場合も含まれるでしょう。
しかし、多少月給が下がったとか、資産を失ったとかいうことは、結婚生活そのものの本質に影響はありませんから、正当な理由とはいえません。
男性の財産のみを目当てに婚約した女性が、男性側の家の財産の消失を理由に破約するには、損害賠償を支払う必要があるわけです。
正当な事由の三番目には、二人のあいだに婚約解消の合意が成立したときが挙げられます。
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婚約解消の正当な事由ですが、これは、ケースによってさまざまで、ある意味では離婚の場合よりむずかしいといえます。
だいたい内縁関係の解消の場合の事由が準用されますが、婚約には、将来の結婚を念頭において、お互いの性格、生活態度などを知り合う、という試験的性格が認められていますから、それよりやや幅が広いのが特徴です。
婚約の解消の正当な事由の第一は、相手方に不貞な行為があったとか、虐待、侮辱を受けたとかいう場合です。
また、正当な理由もなく、いたずらに挙式、届出などを延期するというような行為も、正当な事由になります。
第二に、精神病にかかったとか、その他の病気、事故などで不具者になったため、通常の結婚生活が望めなくなったような場合があげられます。
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見合いから結婚へ、何組もまとめた名仲介者は、つぎのようにその経験を語っています。
「今の若い人たちは男女とも結婚相手に高望みというよりも、虫のよい考えを持ちすぎていますね。
相手の容姿、家庭、学歴、性格、収入について勝手な熱を吹いているが、はたして自分はどうなのか、考えてみたことがあるのでしょうか。
だから、その点を仲介者が突っ込んでいくと、はじめの主張がシドロモドロになって、案外簡単に妥協してしまう傾向があります。
それでけっこう結婚してからうまくやっているようですよ」
相手に完全さを求めるのでなく、お互いに欠点の少なくない二人が一生けんめいに協力してお互いに自分たちの欠点を埋めあいながら、よりよい生活を築いていく - それが結婚の本質であることを、仲介者は若い二人によく教えてあげたいものです。
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見合いの主催者は仲介者ということはすでに記しましたが、主催者である以上、見合いの費用は一応仲介者が負担しなければなりません。
仲介者の自宅の場合はともかく、喫茶店やレストラン、料亭などでの見合いのあと、勘定の支払いを「私のほうで・・・」「いえ、私が・・・」と男女双方が持とうとして争うことがありがちですが、そんな見苦しいことにならぬように、あらかじめ費用は仲介者が一応負担するということを双方へ伝えておくか、あるいはハッキリと合理的に割り勘で払って欲しいと伝えておくほうがよいでしょう。
依頼したほうでは、仲介者が負担した費用に見合う額を、あとから双方半分ずつ出し合って届けるか、またはあらかじめ予算より多いめの金額を仲介者に届けておくのがふつうの礼儀です。
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母の日があって父の日がないのは片手落ち、と制定されたのが、6月第三日曜の"父の日"だといいます。
奥さんや子どもたちからネクタイなどをプレゼントされ、夜はビールや一本つけてもらって、お父さんありがとう!といわれて、大喜びというのですが、そんな日があることさえ知らず、ただせっせと働いて、さまざまな屈辱にたえつつ、とにかく妻子を養って、あまり感謝されないどころか、お父さんの月給じゃ・・・と口ぐせのようにいわれ、しかもみんなから頼られているのが、もっとも父親らしい姿でもありそうです。
父は永遠に悲壮である、といった人がいますが、親であることのむずかしさは、父も母も変わりないと言っても良いでしょう。
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結婚中の費用、つまり生活費、子どもを育てる費用など、すべての出費は、夫婦がその資産や収入、そのほかあらゆる事情を考慮して、平等に分担します。(民法第七六〇条)
これは夫婦が生活費を半分ずつ出すという意味ではなく、男女の能力における平等と解してよいでしょう。
また、夫婦の一方が、日常の家事に関して、第三者とのあいだに債務を生じたときは、夫婦は連帯してその責任を負います。(同第七六一条)
もし、夫婦の財産契約の内容が、これらの法定財産制と異なるときも、結婚の届出までにその登録をしなければ、これを夫婦の承継人(権利または義務をそのまま引きつぐ人)や、第三者に対抗することはできません。(同第七五六条)
たとえば、それは妻がかってにした借金だから、わたしは知らぬ、と夫が突っぱねようとしても、通らないことになるのです。
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新婚旅行の費用をどのぐらいかけるかは、カップルによって様々ですが、お金をかけるほど立派なものになるわけではないのは、結婚式の場合と同じです。
新婚旅行は観光旅行ではなく、新しい生活を始める前に、旅というふたりだけの時間をもち、夫婦としての愛情と理解を深め合う機会を作るためのものです。
その意味では、目的地はどこでもいいわけで、ことさら豪華な旅行である必要はないといえます。
とはいえ、一生に一度の記念すべき旅行でもあり、何かと心も浮きたって、あれこれとプランを練りたくなるわけです。
結婚の総資金に余裕があり、新婚旅行の予算がじゅうぶんある場合なら、海外旅行でも国内のデラックス旅行でもお好み次第ですが、あまり余裕がないときに無理に欲張るのは考えものです。
旅行から帰ってからの生活にも、ある程度の経済的な余裕が必要ですから、結婚式、披露宴関係、個性派の自己流ハネムーンの費用や新居の準備金など、結婚資金を配分するときに、旅行後の生活のことも頭に入れておきます。
また、旅費、宿泊費などの大型予算の他に、旅先での飲食費おみやげなどのこまかい出費もけっこうかさみますから、その点も考慮して予算をたてます。
旅行のプランをたてるときは、欲張らずに予算の枠内におさめて、きちんとしたプランにする堅実さがたいせつです。
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